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手紙
『前略
音無麗子様
あなたが僕との交際に躊躇した気持ちは、あなたの身になってみるなら良くわかります。
だからこそどうしても・・どんなことがあっても・・あなたを愛し抜かねばならないというきもちが、ますます固くなるばかりです。』
その手紙はいつもの無口な彼からは想像もつかないほど多くの言葉とそして読んでいて恥ずかしくなるほど私への重いが込められていて・・・
すぐに松岡さんに手紙を書いた。
麗子『お母さーんちょっとお手紙出して来ます』
母『手紙?明日じゃダメなの?もうポストの回収も終わってるでしょ』
麗子『ダメです!どうしても今日出したいの!(笑)』
私もこの人と付き合いたい・・・
自分でも不思議なくらい心からそう思えた・・・
ポストの前で麗子は言った
麗子『一度きりの人生だもんね・・・よろしくお願いします』そう言ってポストに手紙を入れた。
そしてその日から私達は、文通という形で付き合うことになった
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