無邪気な私と病気

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  喘息の発作が出ると苦しくて…苦しくてたまらなかった。   毎日朝ご飯や夕ご飯の後は薬を飲んでいた。苦い薬も沢山あったんじゃないかと思う。     母の話によると、私は風邪を引くことも多い子どもだったらしい。   風邪を引くと熱は出るし喘息の発作は出るしで母はいつも心配していたようだ。     喘息の発作は夜中に出ることが多く、母はあまり眠れずに過ごした夜も多かったんじゃないかと思う。     発作が出ると苦しくて横になっていられない。 起き上がって呼吸をしている方が楽なのだ。     そんな風に…風邪プラス発作の苦しさを避けるために、母は私が風邪を引かないように気を遣っていたんだと思う。
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