第二章~出逢い~

16/18
前へ
/204ページ
次へ
「ゼータ………お前、そこまで思い詰めていたのか 気づいてやれなくて済まなかったな これからは、何でも一人で背負い込むんじゃない お前には、仲間がいて、私も、聖母龍だっているんだ 悩みがあれば話してくれて良いんだぞ」と星王は、思い詰めるゼータに優しく微笑みかけるのであった。 「ありがとうございます 星王様 話したら、なんだかスッキリしました それじゃお休みなさい」とゼータは言い、床についた。 星王はゼータを見送ると、大きく息を吐き、ゆっくりと口を開いた。 「聞いていたんだろ?」と星王が言うと、物陰から聖母龍が姿を現した。 「やはり気づかれていましたか ゼータがあんなに思い詰めていたとは………」と聖母龍の元気がない声が返ってきた。 「大体の話しは聞いているが、あちらの世界で一体何があったんだ。」と星王は聖母龍に聞いた。 「ええ 剣を蘇らせる旅、竜王との戦い、ジオと呼ばれる謎の少年との戦いがありました 連戦に次ぐ連戦で彼の心に余裕がなくなってしまったのでしょう それに責任感の強い子です 自分が何とかしなければと言う思いもあり、追い詰められていったのでしょう」と聖母龍は淡々とした口調で話した。
/204ページ

最初のコメントを投稿しよう!

127人が本棚に入れています
本棚に追加