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「ゼータ………お前、そこまで思い詰めていたのか
気づいてやれなくて済まなかったな
これからは、何でも一人で背負い込むんじゃない
お前には、仲間がいて、私も、聖母龍だっているんだ
悩みがあれば話してくれて良いんだぞ」と星王は、思い詰めるゼータに優しく微笑みかけるのであった。
「ありがとうございます
星王様
話したら、なんだかスッキリしました
それじゃお休みなさい」とゼータは言い、床についた。
星王はゼータを見送ると、大きく息を吐き、ゆっくりと口を開いた。
「聞いていたんだろ?」と星王が言うと、物陰から聖母龍が姿を現した。
「やはり気づかれていましたか
ゼータがあんなに思い詰めていたとは………」と聖母龍の元気がない声が返ってきた。
「大体の話しは聞いているが、あちらの世界で一体何があったんだ。」と星王は聖母龍に聞いた。
「ええ
剣を蘇らせる旅、竜王との戦い、ジオと呼ばれる謎の少年との戦いがありました
連戦に次ぐ連戦で彼の心に余裕がなくなってしまったのでしょう
それに責任感の強い子です
自分が何とかしなければと言う思いもあり、追い詰められていったのでしょう」と聖母龍は淡々とした口調で話した。
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