第二章~出逢い~

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「戦い漬けの日々を送り、花を愛でる余裕さえなくなっていたのだな 一人の少年を危うく壊してしまうところだったのかもしれない 相当苦しみ、悩んでいたんだろうな しかし、自分への期待もゼータは知っていた だから弱音は吐けないと自分で自分を追い込んでいったんだな」と星王もまた淡々とした口調で話を続けた。 「そうですね ゼータは、あちらの世界では、自分が倒れるまで戦い続けました 我々を守るために、必死に傷つきながらも、戦ってくれました そんな彼の苦悩を気づいてあげられなかった いいえ、我々大人が気づいてあげるべきだったのです だけどゼータならこの苦悩をも乗り越え、必ずやりとげてくれるはずです 私はそう信じてます」と聖母龍は、はっきり言い切った。 「今は、ゼータを信じるしかないだろうな 私も彼ならやりとげてくれると信じている そこで、聖母龍よ頼みがある この先、旅を続ける上で、ゼータの精神的な支えとなってはくれないか」と星王も自分と同じ考えを持つ聖母龍に頼み込んだ。 聖母龍も快く引き受け、二人は眠りについた。 そして夜が明けた。
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