第三章~シン~

3/26
前へ
/204ページ
次へ
「やはりそうか 実はな、風の噂で聞いていたんだ ある青年と少女が英雄を蘇らせ、竜退治の旅をしているとな 私は思ったよ それは、シンとジェシカお前達のことで、いずれ、お前達はあの遺跡を調べに来るはずだと 全てが始まったあの遺跡を、そして生まれ出た元凶を、行き詰まれば必ずこの地を訪れると確信していたよ そしてお前達はやって来た 良いだろう あの遺跡を調べ、全ての謎を解き明かせ!」と長老は、まるで全てを知っていたかのように語り、遺跡調査の許可を出した。 「ありがとうございます長老」とシンとジェシカは深々と頭を下げ遺跡へと向かった。 二人が遺跡へ着くと、そこは無惨にも崩れ去った瓦礫が佇んでいた。 「これじゃ中に入れないね」とジェシカが苦笑いをしていると、そこに村人を数名引き連れた長老がやって来て、瓦礫の撤去を始めた。 物の数時間で瓦礫は片付き、遺跡の入口らしきものが姿を現した。
/204ページ

最初のコメントを投稿しよう!

127人が本棚に入れています
本棚に追加