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ここは、生命溢れる豊かな星ガイア
物語は、この星にある辺境の島から始まる。
その島には小さな村があり、人々の顔には笑顔が満ち溢れ平和に暮らしていた。
そこの村は平和であったが、ただ一つだけ平和とは不釣り合いな遺跡が島にはあった。
誰が建てたのか、何の為に作られたものか定かではないが、その遺跡には決して入ってはイケないと、この村では言われ続けていた。
そんなこともあり、村人は遺跡に寄り付こうとは決してしなかった。
だが、ある日一人の男が村に訪れ、村人が止めるのも振り切り、無理矢理遺跡の中へと入って行った。
それを見た村人達は、急いで長老にこの事を知らせると、話を聞いた長老は遺跡に向かった。
その最中、突如地面が揺れ始め、遺跡が崩れ出した。
崩れた遺跡からは、天を裂くような唸り声をあげて八つの影が飛び出し、四方八方へと散って行くのが見えた。
何が起こったのか慌てふためく村人をよそに、先程の男が現れ村人にこう告げる。
「封印は解かれた」と一言残し男は風のように去って行く。
長老だけが、何かを悟ったような眼差しで男の後を見つめていた。
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