タチバナ コトネ

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『…。』 「あ、無理?」 『唯我独尊。』 「…。」 『あ、解らない?』 「初めまして、コトネです。」 『…。』 「あ、今の私の名前ね…。」 『弱肉強食。』 「焼肉定食?」 『…。』 何故かミキの存在は、この場では薄いようだ。 ご都合主義なんで…。 「変わった名前ですね。」 『…。』 「…。」 『…謝れ。』 「ごめんなさい。」 『誠意が足りないッ!』 「申し訳ございません。」 『よし、許そう!』 「解ればよろしいッ!」 『ありがとうございます。』 「…で、あなたは誰ですか?てゆうか、何故喋るんですか?てゆーか、何者ですか?つーか、キモい!」 『…。』 話が進まない…。 何だ?この意味のない掛け合いは? 意味ないのに、長いな…。 (中略) 『ミニィです。端的に言うと、あなたの脳みその研究に来ました。』 「…。ミッキー!聞いてよ!ミッキーとミニーだって!何だかどこかで聞いた事あるよね?」 それが狙いか? コトネは、ミニィを無視してミキに話し掛けた。 『いい加減真面目に聞けぇ~ッ!』 「Σおぅ…怒られた…。ミニィは、どこから来たの?青い海?宇宙?Σも…もしかして、あそこ?」 『ミニィは、あの山の向こうから来ました。』 「山なんてないじゃん。」 コトネはクールに突っ込んだ。 『Σ言わなければ解らないでしょ?』 「いや…だって、ここは都心寄りだし…。」 コトネは現実めいた事を言った。
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