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満開の桜の花びらが暖かい風に吹かれて宙を舞う。
今日から私は幼稚園児。
保育園に行ってなかった私は、これから始まる新しい生活に、胸いっぱいの希望を踊らせていた。それは目の前を舞う桜の花びらのように。
「おはよう。今日からヨロシクね」
登校班の上級生が私に手をさしのべて笑う。
「うん!」
私も満面の笑みで上級生の手を握り返す。そして私は上級生に手をひかれ、待ちに待っていた幼稚園へと歩きだした。
私の通っていた小学校は、地区ごとに班を編成されており、その登校班という集団で登校していた。
私の地区は小学校から最も遠い位置にあり、最初は誰もいない道を進んでいたが、だんだんと小学校に近づくにつれて、たくさんの班が道に姿を現しはじめた。
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