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「よかったあ」
千鶴は、手を合わせて空を見上げた。その嬉しそうな態度が意外だった。まさか、こんな風に誘われるとは思わなかった。自殺するつもりでここへ来たというのに、昨夜の出来事が私の人生をがらりと変えてしまったようだった。
朝食も二人でとることにしていた。
風呂場から戻ると、既に用意されていて、私達はそれを食べた。
全て平らげると、千鶴は化粧をすると言って、自分の部屋へ戻った。
私は身支度を済ませ、部屋を来た時と同じようにすると窓際の椅子に座った。その時、なにか切なさのようなものを感じた。
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