prologue

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「うぉらっ!!」 俺は右手で相手の鼻頭目掛けてストレートパンチを放った。 避けられると思ったが相手は避けようとせず、そのままパンチは綺麗に入った。 「ぐっ…テンメェ!」 鼻血を出しながら相手は回し蹴りを繰り出した。 それもまた綺麗に俺の脇腹に入った。 「ぐぁぁあ…ザケんじゃねぇ!!」 俺は叫ぶと、素早くステップを踏み、ドロップキックを相手の鼻頭に見舞った。 ドロップキックは俺の得意技であり、別名、桜島式鼻頭陥没蹴り。 当然相手は呻き声を上げながら、顔を無理矢理上げた。 すると鼻血は出ているものの鼻が陥没している訳ではなかった。
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