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「おいっしょっ!!」
猛は拳を振りかぶった。
“やられる”
俺は瞬時にしゃがんだ。
「グワッ!」
ストレートに出された拳は暁の顔面に綺麗に入った。
暁はそのままふらふらと倒れた。
今だ!!
俺は体勢を整えると、出口へ走り出した。
「逃げたぞ!!追え!!」
猛の怒声に従い、一年達が後ろから追ってくる。
「待てやぁ!!」
つかなんでおれ…追われてんだよ!?
学校内を走り、カーブというカーブを曲がり、障害物という障害物を避けて走り続けた。
体育館のある一階から三階へ上がり、再び一階へ降りて来て、職員室前に近付いた時、職員室の中からスーツ姿のハゲオヤジが出て来た。
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