第詠章 黒龍覚醒

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「西神からこの高校入って来たのがお前で二人目なんだよ。」 あぁ西神中からか… 「…えぇ~!!いつっすか!?」 俺は驚きが隠せぬ顔で白虎さんに大きな声で問いた。 「十年前だ。黒桜第一次内部抗争があった年の最初で最後の二ヶ月だけの黒桜の頂点だ。そいつが西神中からの入学生だったんだよ。」 俺は黙り込んだ。 西神中からそんなすげえ人が… 「で!!お前を呼んだ理由はな…」 白虎さんが言いかけた時、屋上の陰から十人の不良達が現れた。 「…!!」 「西神中のお前は先に殺しとかねえとなって思ったんだよ。」 「…白虎さん…」 「殺れ。」 白虎さんの氷のように冷たい声でその十人は俺を囲んだ。
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