第壱章 中学時代

2/17
前へ
/236ページ
次へ
「おしっ!!来いッ!!黒龍!!」 キャッチャーポジションでキャッチャーミットを構えた火鳥直哉(ヒドリナオヤ)が俺の名前を呼んだ。 俺はボールにいれていた力をより一層強くした。 額の汗が垂れて気持ち悪い。 全国中学硬式野球大会決勝。 1対2。 九回裏。ワンストライク、ツーボール、ツーアウト満塁。 これを守りきれば… 勝てる。 俺はボールに魂を込め、キャッチャーであり、親友の直哉にボールを放った…
/236ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6103人が本棚に入れています
本棚に追加