第壱章 中学時代

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「…終わりッ。筆記用具をしまってください。」 担任の甲高い声が教室に響いた。 「今日の試験は全て終了ッ。お疲れ様でした。」 俺は学生鞄に筆箱、問題用紙をしまいこみ、教室を無言で出た。 教室を出るまでずっと担任の視線を感じていた。 全中大会で敗退に終わってから2ヶ月。 直哉とは一回も話してない。 だってあの時…
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