過ぎ去る日常

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珠江 「進路……?」 翌日。昼休みにいつも通りに弁当を食べている中、みんなにも将来のことについて聞いてみることにした。 昨日の進路希望調査には一応就職、公務員と記入しておいた。公務員なら、一口では絞れるような職ではないし適当に言い訳して将来のことを考える期間も作れる。 珠江 「……雅司くんは何をするの?昨日って全部のクラスが進路希望調査があったみたいだから……私も雅司くんの将来……興味あるし……」 購買でたまに見かける大きなフランスパンを可愛らしくかじる赤松さん。 雅司 「僕は……取り敢えず公務員ってことにしてる。まぁ、公務員って決めたわけじゃないから……適当に変更することも考えてるけど」 そういえば公務員ならリストラとかないし、収入も安定してる。 公務員になりたいという理由はないけど、将来のことを考えたら公務員の道を選ぶのもありなのかもしれない。 珠江 「……やりたいこと……決まってないんだ……」 雅司 「……はは……耳が痛いよ……それより、赤松さんは?やりたいことあるの?」 あって普通だろう。 赤松さんみたいにしっかりした人なら。  
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