涙の力

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『お待たせ、北海道の友人に電話してたのよ…』 と、一雄と電話していた事実を周蔵には隠した。 『…ベッドにいきましょう?』 悦子はここで、追撃の手を緩める訳にはいかなかった。 周蔵は、見えざる力に引き寄せられるように、ベッドのある寝室に入った。ベッドの上には紫色のブラとパンティーだけの下着姿の悦子が待っていた。 『お願い…照明をけしてね。明るいところでは嫌よ‼』 周蔵は悦子に言われるまま、照明のスイッチを消してから、ベッドに入った。 周蔵の正念場であった。11歳で母に捨てられ、女性に対する猜疑心を打ち込まれ、10年後、二年間交際した美智子と破局。完全に女性不信に落ちいった心を払拭するときと腹をくぐった。 周蔵には悦子との22歳の年の差は、気にならなかった。15年前に比べ、バストもヒップ豊満になっていたものの、体型も顔も30そこそこの女性にしか見えなかったのだ。 窓のカーテン越しに差し込む光で、ぼんやり悦子の裸体が浮かび上がっていた。 意を決して、悦子の上に乗った。柔らかなバストが周蔵の胸板に密着した。 再び、周蔵のジュニアが怒張していた。 悦子の手が肉壺に導いた。そこは愛液で潤んでいた。 『周蔵さん…もう少し下のほうよ…』 言われるまま、角度を変えて見た。スルリとジュニアが飲み込まれていく、 『アアッ‼凄いわ…感じるぅ‼』 周蔵は悦子の肉襞を掻き分けるように、根元まで突き入れた。複雑な肉襞がグイグイ、ジュニアを締め付けてくる。 周蔵は一雄に対する優越感と男の本能である征服感に酔いしれながら、眉間に皺を寄せてよがり狂う悦子の顔を見据えながら、ベッドが軋みをあげるほどピストンしまくった…。
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