熟女の味

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『女は嫌いだから、拒絶しているはけでは無いのよ。軽々しく思われたくないから、一旦は拒むものなのよ』 悦子の言葉は周蔵の魂を揺さぶった。 美智子との仲が深まった2年目。新宿御苑でデートをしたとき、謳歌爛漫の桜の木の下で美智子の膝枕でいいムードになったのに、きおよくした周蔵は、歌舞伎町のホテル街に向かい。まさに入ろうと、したとき 『嫌っ‼私、嫌よ‼』 と、キッパリ断られた。 『女は好きな男には力ずくでも奪ってもらいたいのよ‼』 言い終わるなり自ら、フロントブラを外した。 グレープフルーツのように丸々とした乳房が周蔵の眼前にさらけ出された。 真ピンク色の乳首理想的な円錐形で、周蔵の視線を釘付けにした。 あの日、ホテルの玄関前で、もうひとおし否、もうふたおししていれば、二人の歴史は変わっていたのだ。 滅多に慶應義塾大学のキャンバスに来ることがないのに、わざわざ田町に来たのは、なぜのか、一年の文化祭の時に彼女は友人と来ている本部棟の前の噴水のところでであった。 『美智子‼』 あまりに、大きな周蔵のこえに、悦子が驚いた。 『どうしたの?大きな声だして‼』 『美智子は僕たちが、初めて出会った思い出の場所を忘れてなかったんです…』 『妬けてくるは、3年も経っているのに、まだ美智子さんを愛しているのね…』 悦子は、目に一杯の涙を溜めて渾身の名演技を演じているとはしるよしもなかった。 男は女の涙に弱い。
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