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「だからさ、今日、駅に着いたら……下手すると一生会えないじゃん」
私達の家は、駅を基準に、全く正反対の位置にある。
だから集合はあそこだし、解散もあそこ。
「ぁ、あのさ」
聡が妙に照れ臭そうな口調になったのに気付いて、そっと横顔を盗み見る。
「俺、あの……好きなんだ。高橋のこと。だからさ………付き合ってくんね?」
「えっ……」
意外だった。
聡は顔はいいし、喋るのうまいし、だから人当たりもいい。
だから普通にモテるんだけど……
その聡が、私のことが好きだって………
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