メルト/初音ミク

13/18
前へ
/70ページ
次へ
 「だからさ、今日、駅に着いたら……下手すると一生会えないじゃん」   私達の家は、駅を基準に、全く正反対の位置にある。 だから集合はあそこだし、解散もあそこ。    「ぁ、あのさ」   聡が妙に照れ臭そうな口調になったのに気付いて、そっと横顔を盗み見る。    「俺、あの……好きなんだ。高橋のこと。だからさ………付き合ってくんね?」    「えっ……」   意外だった。 聡は顔はいいし、喋るのうまいし、だから人当たりもいい。 だから普通にモテるんだけど…… その聡が、私のことが好きだって………
/70ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加