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「ゆっくりでいいから、君が本当に笑って泣けるような2人になろう」
そう言って付き合い始めた僕ら。
特に何もないような日も、記念日にしてきた。
おかげでアルバムはかなりの量に……
「終わりがなくって、続きだけがあるアルバムがあればいいのにね」
彼女は笑ってそう言う。
「これ、ほとんどそれだろ」
見ていったらキリがないような量のアルバムを見ながら、僕はそう呟く。
まるで魔法のアルバムだ。
「これからどこ行こうか?」
「今から?」
彼女は正直馬鹿だ。
学力的な意味で。
「今後って意味」
僕が訂正すると、なんだと言って、考え込む。
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