不審者

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大きな庭を横切り、縁側の大きな窓を見ると、内側の鍵がある周辺のガラスが割れており、半開きの状態になっていた。 泥棒かな? 不思議と怖いという感情は無く、その半開きの窓から家の中を覗いた。 そこに動く一つの影。 カーテンが締め切ってある為、顔はよく分からないが・・・。  泥棒だ。間違い無い。どうやら物色しているようだ。 どうする?捕まえるか? しかし、片腕の状態で泥棒に勝てるか? ここから見た感じ、背はオレよりちょっと低いくらいか・・・。 などと考えていると、・・・失敗した。 まぁ、泥棒を目の前にしてぼ~っとしていた自分も悪かったが、その泥棒と目があった。 泥棒は動かない。 オレも動かない。 しばらく時間が流れたが・・・  
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