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しばらくどうしようか考えていたが、このままここにいるわけにもいかない。
なんたってここは人様のお庭だ。
それに窓まで割れてちゃ、オレが泥棒みたいだ。
とりあえず、この場を離れようと立ち上がった。
そして左腕に刺さったナイフを抜く事にした。
うぅ・・・、こりゃかなり深く刺さってるぞ。血は・・・、あまり出ていないようだ。
右手でナイフの柄を握り、思い切り引き抜いた。
すると傷口から勢いよく血が噴出した。
これには自分もびっくりした。
痛くないからこの状態がどの程度のものかは分からないが、多分普通だったら泣くほど痛いだろう。
ナイフを投げ捨て、もう一度彼女を見た。
・・・。
この子をどうしよう・・・。
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