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今宵は月は満月... 開け放した窓から、月明かりが差し込む....
それがとても綺麗で....
とても切ない....
そんなことを思いながら、短い髪を風になびかせ、窓から差し込む月明かりを眺めていた....
「満月(みつき)...」
ふと名前を呼ばれた....
名前を呼んだのは、彼女の双子の姉...
「瑠奈(るな)....」
「また月をみてるの…?」
クスクスと笑う瑠奈に駆け寄ると満月はギュッと瑠奈を抱きしめ、体を預けた...
「重いよ...」
そんなことを言いながら、黙って受け入れてくれる…
彼女の長いウェーブのかかった髪が頬を撫でる....
「瑠奈...ずっと一緒だよね…」
「うん…。だって、満月は私だもの…」
「うん…。そして、瑠奈は私....」
二人で顔を合わせるとクスッと笑う....
「私たちは魂の片割れだもの…」
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