薔薇の花園

プロローグ

あるところにそれはそれは可愛いらしい男の子がおりました。

肌は真珠のように輝いており、雪のように真っ白。目はぱっちり二重で光が当たると金色に輝きます。それに髪の毛も金色でしたので見た者は一瞬で目を奪われてしまう【天使の子】と呼ばれておりました。

天使の子には二人のお兄さんがいました。二人とも天使の子に劣らず美しい男の子ですが目と髪の毛は真っ黒です。

ある日天使の子はお父様に呼ばれました。世界的に有名な社長で威厳がありますがとても優しいお父様のことがとてもとても好きでした。