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「だからね…【薔薇学園】に入学することに決めました!!!イェーイ☆」
…とりあえず一人でテンションが高い馬鹿親父はほっといて。【薔薇学園】?って高校だよな…。ずっと俺を学校に行かせずに家庭教師で勉強させていたくせになんで今頃?しかも俺の記憶が正しければ【あの人達】も通っているはず。親父は会わせたくないらしいのに…
「別に学校行くことに抵抗はない。でもなんで今頃あの人達がいる所へ?」
「…ふとね考えたんだ。このまま遊叉を閉じ込めておいていいのかなって。今頃楽しいことがいっぱいある時だろう?友達とか行事とかいろんな世界を遊叉には見て欲しいんだ。それにはあの子人達にも会ったほうがいい。あの子達のためにも遊叉のためにもね。」
いつになく真剣に優しい顔で話す親父に俺は無意識に微笑んだ。そして【薔薇学園】に行くことに決めたんだ。
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