日課

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他人には、不可解な行動だろう 「…そろそろかな」 時計をチラリと確認して、そう呟くとまた窓際を見つめる。 呟いたのとほぼ同じタイミングで、向かいのマンションのベランダに洗濯物を持った女性が現れた。 「今日も可愛いな…」 彼女を見つめていると、頬が緩んでいくのが自分でも分かる。 俺の毎朝の挨拶の理由。 俺の毎朝の日課の理由。 彼女に挨拶していたのだ。 彼女にはきっと届いていないだろう。俺の自己満足なのだから…。 日課は、朝だけではない。 何かあれば…いや、何もなくても、向かいに住んでいる彼女に色々な話しをする。 その日一日の出来事や、他愛もない話し。嬉しかった事や、悲しかった事。 そして必ず、【オヤスミ】の一言を彼女に告げ、俺の一日は終わるのだ。
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