始まり

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また男性に背を向け、向かいのベランダを見つめている俺。 その後ろから 「いかがなさいます?」 声だけで分かる程、ニヤている事が伝わった。 間違いなく俺が二つ返事をすると思っているのだろう。 「契約しますよ」 振り向いて男性に言えば 「ありがとうございます!!」 と、気持ち悪い程の微笑みを俺に向ける。 そして、その場で契約書にサインをして、契約終了。 契約金も手渡してある。 「直ぐにでも住めますよね?」 確認する俺に 「勿論です!!一度不動産の方に戻って鍵を渡しますので」 1番の笑顔を向けて答えてくれた。
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