5人が本棚に入れています
本棚に追加
あれからどのくらい経ったのだろう。
寝呆け眼で部屋を見渡すと、夕闇で薄暗くなっていた。
「…わいぃ、また寝てしまったじゃぁ…」
と、つぶやくも体は眠ったままだ。
時計の針は6時を差そうとしていた。
「…洗濯物、洗濯物…」
ベランダでは、とっくに乾ききった洗濯物が風に揺れている。
「…洗濯物、取り込まねばなんねぇべぇ?…」
自分に言い聞かせるようにつぶやいて、ごろごろと転がる。
しばらくすると、大きなあくびを一つしてから、むくっと起き上がった。
頭をかきむしると、やっとこさ立ち上がってベランダに向かった。
最初のコメントを投稿しよう!