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教室に入った俺は自分の席についた。
俺の席は窓側の列の一番後ろだ。
「おはよ~タカフミ!!」
席に着いた俺に声をかけてきたのは「ケイゴ」だった
ケイゴとは高校で出会い仲が良くなった。
「おぉ!おはよう、ケイゴ。」
「それだけかよ!!」
朝っぱらからテンションの高い奴だ
「何が?」
「何が?じゃねーよ!!なぁタカフミ~数学の宿・・・」
「あ~またかよ。毎回自分でやれって言ってるだろ!」
「・・・そうだよな、わかった・・・」
「・・・」
「おい、ケイゴ!ほら!!」
俺はケイゴに数学のノートを投げた
「マジで!!良いの!?」
「さっさと写せよ。」
「ありがとう!!」
ケイゴは自分の席に着き、一生懸命ノートを写していた。
「おはよ、めずらしいな。お前が宿題写させるのって。」
声をするほうをみると俺の前の席の「シュン」だった。
シュンはそういって自分の席に着いた。
「おはよ、たまには良いかな?ってな。」
本当は今日はなんかいつもとは違う事をしたかっただけだった。
「それよりさ、来週からテストだろ?どうすんだよ、タカフミは?」
「ん?何が?」
「あれ?昨日のメール見てねーのかよ?」
「昨日?メール?なんだ?」
「月曜日に皆でテスト勉強しようって話だよ。」
「皆って?」
「俺、お前、ケイゴ、ナツキ、チカ、カオリの3対3の合コン式勉強会!」
「・・・アホか?俺、パス!!」
「はぁ?じゃ、誰が俺らに数学おしえるんだよ!!」
「知るか。」
シュンは色々言っていたが、俺は行く気がしなかった。
「お~い、チカ!タカフミ月曜パスだって!」
シュンが、遠くでナツキと話しているチカに言った。
チカとナツキが近づいてくる。
「おい、タカフミ!月曜に勉強教えてくれよ。」
必死こいてノートを写していたはずのケイゴまで来た。
「ケイゴは、ノートさっさと写せよ!」
ケイゴは渋々ノートを写しに戻った。
「おはよ、タカフミくん。月曜ダメなの?」
そう問いかけてきたのは「チカ」だった。
「あぁ、ちょっとな。」
「もう今日から2月だし、火曜のテストまで時間が・・・」
「わりぃ」
俺はそう言って席を立った。
「ちょっと、保健室行ってくる」
皆が止めるのをよそに俺は教室を出た。
「そっか・・・今日から二月か・・・」
「どうしたの?ナツキちゃん?」
「チカ、もし、タカフミに聞きたい事あったら今日中に聞きな。
あいつ、月曜休むから・・・」
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