この世の果て

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暗い夜空に一筋の光り たくさんの破片が集まって出来たモノ 消えそうになりながら ゆっくりと煌めきを保つ 苦しみから抜け出したその後に待っていた世界 きれいな処ではなく 脆く危うい世界 闇に覆われた上に何があるのだろう… 目を凝らしても何も見えず ただ僕をここから動かしてはくれない 縛り付けられたかのように 光りの残骸たちを見続ける 僕が知っているモノはひとつもなく 不思議と感情が湧き出てくる 創造していた天使は亡く 天国と地獄の間で立ち尽くすことしか出来なかった 救われると思っていた そんな安易な希望はココには見当たらない 鳴り止まない感情に耐えながら僕は天を見上げていた
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