虚しさが包む

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愛が欲しいと叫ぶ。 ここに居るよと… 実際は叫ぶこともアクションを起こすことはない。 言わなきゃ分からない『心』をダレかに見透かして欲しくて平気な顔を作る。 笑顔は君の為じゃなく…その向こうに見える貴方の為に。 きっと見えない。 悟られもしない… 届かなくても良いから、ただ空を見上げる。 貴方も見ているだろう空を… 同じ時代に生まれ堕ちたはずなのに、どうして会えないのだろう。 今日も自分自身を抱きしめ見えない涙を流すよ。 遠すぎる輝きは僕から生きる根を潰していく。 どうかまぶたに闇を。 もっと暗い闇をください。 見えなくなれば正常にもどるはず。 ね?
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