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「お前ら待たせすぎだから。」 イスから立ち上がり呆れた意地悪そうな笑みで雪也の胸に軽くパンチを入れる。 「わりぃな、和明。 早く買いに行こうぜ。」 そのパンチを右手で受け止め、席に座ることなく買いに行こうと方向を変える。 お昼に入ってから時間もたっていたため食堂のカウンターは空いていて、すぐに買えそうだ。 「雪也、待たせたからお前おごりな! 俺カツカレー♪」 ニヤリと笑みを浮かべ、そう言うと和明はすぐ席に座ってしまった。 一瞬、うわっと嫌な顔をするも待たせた時間を考えると仕方ないと納得せざる得ない。 諦めてカウンターへと向かおうとする。 「雪也男前じゃん。さんきゅう!」 「うぜぇ。おとなしく座ってろ。」 そう言い放ち、昼食を買いに向かった。 二人のやりとりを見ていた結香と真名は、そんな雪也に続いてカウンターに向かおうと一歩歩き出すと間を制止された。 「おっと、真名ちゃんはこっち。」 ぐいっと真名の手をひっぱり、和明は自分の横に座らせる。 さりげなく腰に手を回して。
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