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「触らないでくれる?」 明らかに不機嫌な顔をしている真名。 見えない壁が結香には見えた。 しかしそんなのはお構いなしと言った感じにニコニコと和明は見つめ返す。 「真名ちゃん相変わらずキレイだね。 今度デートしようよ。」 「いつも言ってるでしょ。お断りです。 こないだの子はどうしたの?」 「あんな奴遊びだもーん。 真名ちゃんとは違うって。」 そう言うと真名へ手を伸ばした。 伸ばされた手をパシッとはたき、拒絶を露わにする。 「あたし和明くんみたいなタイプ大嫌いなの。 近寄らないで。」 険悪なムード。 はぁ…始まっちゃった。 結香は心の中で呟いていた。 和明は真名に会う度に口説いている。 もちろん真名は全く相手にせず、むしろ毛嫌いしているんだけど… 和くん懲りないんだよね。
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