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「はぁぁ、お腹いっぱい♪」
お腹に手を当て、結香は満足そうな声をあげる。
お腹いっぱいだからってまた寝たら豚になるぞ、と笑いながら言う雪也に、コツンと頭を小突かれた。
ムッとした結香は反抗すべく、言葉も返さずにぷいっ顔を背ける。
「あっ。」
そらした視線の先に、真名の姿を見つけた。
結香達は食堂でご飯を食べて教室に戻るところ。
ここは二階の廊下。
真名は廊下の窓から見える中庭にいた。
ご飯を食べた後、ちょっと用事があるからって真名は先に食堂をでたんだけど…
真名の向かいには知らない男子がいる。
「あらぁ、真名ちゃんまた告られてるんかね?」
結香の視線に気付いた和明は軽い口調で言った。
「お前嫌われてるもんなぁ。そのうち彼氏つくっちゃいそうだよな。」
和くんの言葉に雪也は嫌みっぽく返す。
楽しそうな顔して、明らかにからかっているのがわかる。
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