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「お前さぁ、よく寝る割に成長しねぇよなぁ。」 意地悪そぅな笑みを浮かべ、嫌味っぽく結香に言う。 真名に抱きつかれ上機嫌だった顔は一変、声を主を睨みつけた。 「うるさいなぁ! 雪也は毎回毎回嫌みばっかり…いい加減にしてよ!!」 真名の腕の中から離れ、背の高い雪也を背伸びし見上げながら怒りをぶつけた。 拳にもしっかり力がはいっている。 小さな猫が大きい獲物に対し威嚇しているような雰囲気だ。 「お互い、飽きないわね。」 そんな2人の間に割って入り、交互に顔を見る。 雪也はイヤな寒気を感じた。
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