第3話

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韓国代表からのスローイン。 韓国のMFは近づいてボールをもらいにきた李にそれを託した。 日本ゴールに近いところでラインを割ったので、韓国の攻撃陣はすでに日本のゴール付近に張っていた。 日本の守備陣は6人、韓国は4人。 そして、李には梶田がついていた。 「さぁ、この場面で李はどのようにしかけるのでしょうか。」 ボールを受けた李はそのまま足元にボールを落ち着かせ、 自分の右肩後ろにいる梶田の動きを待った。 すると、スローインをしたMFがあがり、 李はそれをみて、パスを出した。 「これは危ない。」 その選手にはマークがついていなかったので、 梶田が李のマークをはずして、ついた。 それを狙ったかのように、李はドフリーとなり、 パスを受けた選手はダイレクトでもう一度、李に戻した。 「李、フリーになりましたねぇ。」
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