銀の紐(ひも)と三途(さんず)の川

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「お願いします!どうしても行きたいんです。この経験を必ず地上に戻った時に役立てます!だから…お願いします!」 “光の化身”は、まるで僕の心を見透(みす)かしているかのように、大きく頷(うなず)いた。 その時だった。 <ゴゴウゥッッ…> 大きな地響きと共に大地が割れ、大木が下からぐんぐん現れた。 “光の化身”が天に向けて手をかざした。すると、その手に銀色に光るひもが現れた。 “光の化身”は、そのひもの一方を大木に括(くく)り付けた。 そして、驚いている僕に語りかけた。
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