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しばらく行くと、突然ミンは下に降りていった。
それに続いて、ドリファンも下へ。
地面に着地したドリファンの目の前に、白いヒゲの壁が、
「じ、じいちゃん!」
ドリファンは、口から心臓が、飛び出るくらい驚いた。
「え~ん、え~ん、ドリファンが、いじめるよ~!」
ダマリアの後ろに、しがみいたミンは、舌を出して笑っている。
「あっ、ミン!」
「このバカ者!修行をサボって、何をしている!」
「あっ、えっと、だって、」
「問答無用!」
バッと、四本指の左手を前に差し出して、ダマリアは、呪文唱えた。
「クワットサラトバ、ウン!」
晴天の天より突如(とつじょ)、紫の稲妻(いなづま)が、ドリファンに、降り注ぐ。
「ぐ、ぎゃ~~~~~~~」
タバの森に、絶叫(ぜっきょう)が、こだまする。
あわれ、黒こげドリファン、ひくひく、している。
「あっちゃ~~」
さすがに、ミンも気の毒そうに、見ている。
「これ、ドリファン!いつまで寝ている!」
「シリウタナウヒウ!」
ダマリアは、復活(ふっかつ)の呪文を唱(とな)え、ドリファンを叩き起こした。
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