第1章 私の友達

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「わあ。虹が出てる。綺麗!」 「奈々は、本当に虹が好きねぇ。」 「だって綺麗じゃん!」 「奈々しかいないよ…そんなに虹が好きな奴。」 「なんか言ったぁ?」 「…べっつにー」 …毎日する、楽しい会話。 でも今日は、あまり楽しくなかった‥なぜだろう。 そして、家に帰って、眠くなって、1時間くらい眠ってしまった。 今の時間は6時過ぎ。 「………もうご飯の時間だ。」 私は、だるい体を起こし、お母さんと二人でご飯を食べた。 うちには、お父さんがいない。 そのせいか、すごく寂しい。 お母さんは、お父さんのことをどう言うふうに思っているんだろう。 そう思っているうちに、いつの間にかご飯を食べ終わっていた。   そして、お風呂に入って、自分の部屋で携帯をいじっていたらお母さんが突然私の部屋に来て、 「奈々、お母さんね、再婚しようと思うの」 いきなり来てそんなことを言い出すから、一瞬何が何なのか分からなくなった。 でも、嫌な訳じゃない。 だから「良いと思うよ。」といった お母さんは嬉しそうな顔をして「ありがとう」と言って部屋を出ていった。 私は寂しかった。 今までのお母さんとの生活が、なくなってしまうんだ… そう思うと、すごく悲しい… どうして…?そう思ったとき、涙が流れた。 「なんでこんなに辛いんだろう…?」
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