第二章

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次の日、俺が1時に緑公園につくと、あいつは先に来ていた。 「来るの早いんだね」 「20分前行動や!!」 早いだろ。 それあきらか早いだろ。 マチコを見ると、ちゃんとコンタクトを入れてきているようだった。 少し長い前髪だけど、風になびいて揺れると綺麗な顔立ちをしたマチコが見えた。 うん…コンタクト正解…。 俺一番に見ちゃった。 ちょと優越感。 「ん?あんた何ニヤニヤしてんの?」 「いや…何も。 ちょとジュース買ってくるわ」 俺はその場を離れた。 ニヤニヤ…してたか? いや、でも眼鏡なんかよりコンタクトで良かった。 あいつ可愛くなってやがる。 少し嬉しいじゃないか。 紅茶とコーヒーを買って戻ろうとしていた。 その時。 マチコは男二人組と喋っているように見えた。 何やってんだ? あの男達はナンパか? 足早に戻ると男がマチコの手を掴んでいる。 「君可愛いよねぇ」 ……。 「家この辺なの?俺らと遊びにいかない?」 ……………………ふざけんな! 俺はイラだってマチコの真後ろに立って男達を睨み付けた。
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