第十三章

8/20
前へ
/319ページ
次へ
時計を見るともう一時間立っている。 残り一時間しかない。 こんな調子で間に合うのか? 当たりを見渡すと、紙に絵を書いたり文章を書き始めている。 遅れとってるな…俺のグループ。 「おい、貴助!」 「え?」 急に呼ばれ俺はビックリしていた。 「お前何やってんだよ!時間ないんだから、ぼさっとするな!」 「ごめん…」 そうだよな。 周りより自分のところだけを見ていよう。 「マチコちゃんが最高な主役考えてくれたんだからお前も案だせ!」 えっ!? それってモンスターと共演する仲間を考えろって事ですよね!? いや、無理でしょ!! 無理があるでしょ!! 何でオンラインゲームから出てくるモンスターが主役になっちゃうわけ!? 案……… どうしよう。 何も浮かばない。 「お前何も浮かばねーとか言うわけじゃねーよな?」 バレた!! 「今考えてるから…」 「五秒以内に案ださなきゃグループ外す!」 ぎゃぁぁぁ!!! それだけは勘弁を!! マチコの横にいたいんだぁぁ!!! 「さーん」 「にー」 えっ!? 時間制限五秒って言っといてカウント三秒前!? 鬼だよ!! 拷問プレーだよ!! 今そんなツッコミしてる場合じゃねぇ!! 適当に発言を!! 「儚いって言えば、子供に年寄り、動物ネタが使えると思うぞ!」 若干変な汗をかいた俺だがギリ一秒前で案を出せた。 「年寄り使えるなぁ~」 ラブは眉間にシワを寄せた。
/319ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2305人が本棚に入れています
本棚に追加