第十三章

13/20
前へ
/319ページ
次へ
「ほっといて。うちはこれからやねん!」 「俺はまた光君光君言い出すんじゃないかと思って心配して見にきてやったんだ。」 担任にまで心配されてたのか! 「光君をいつもバカにしよって!邪魔しにきたんか!!」 マチコは怒っている。 「先生はなーお前の進級が不安だから真面目にこの授業は受けろと言っているんだ。」 「私はいつも真面目や!」 「じゃあ机に貼り付けた傘なんとかしてくれー。 後ろの奴が見えない見えないって言ってるんだ」 えっまだ傘つけてんの!? 「あれは雨が降ってる時しか持ってきてへん!」 マチコはタチマチクラゲを書いた画用紙を両手で握りしめて怒っている。 「お前なぁ、もう少し現実を見ろ。今日みたいに雨が降ってない時に傘をさす奴がいるか?」 アレこれだいぶん前にも話してた…よね? 「せやからぁぁ!! ヒカパラでは今日雨降っとんじゃぁぁ!!!」 以前と同様マチコは完全キレた。 「マチコちゃん!落ち着いて」 ラブがマチコを押さえつける。 「もう他の先生方も上原にはついていけてないんだ…。」 そんなに苦悩の日々だったの!? 「上原、雨は今日降っていない!頭がおかしいのか?」 「テメーの頭も雨降らすぞワレェェ!!!」 マチコの目が血走った。 「マチコちゃん冷静に!大人になって!」 そうだよ、ラブの言う通りここは冷静に! 「それから姶良、前の席の相田君をイジメるのは止めなさい。 他の先生方も授業中縄跳びを振り回してるとクレームが来ている。」 「なんやとボケェェ!!相田は俺の支配下じゃぁぁ!! 相田どこじゃァァァァァァ!! てんめぇぇぇチクったなぁぁ!!!」 おいぃぃぃ!! お前もキレてどうするんだよ!! ヤクザだよ。 ここにヤクザ二名いますよ! 「あーネタどうするねん!思いつくもんも思いつかん!! 道徳赤点やったらどないしてくれんじゃぁぁ!!」 ビリッ!! マチコは手に持っていた画用紙を真っ二つに引き裂いた。 おいぃぃぃ!!! 描かれたタチマチクラゲが真っ二つだよ!! 「もう感動もなんもないですよぉぉぉー!!! 姶良様ご乱心じゃないですかぁぁ!! 相田死ねぇぇぇ!!!」 ビリッビリッ 葵が真っ二つの画用紙をまた引き裂いた。 お前何便乗してんの!! どうすんの!! どうなんの!!? ライフカード 続く。
/319ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2305人が本棚に入れています
本棚に追加