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なんじゃこいつはァァァァァア!!!
眼鏡かと思えばゴーグルしてるし!
しかも髪の毛…ゴーグルの中食い込んでるんですけど。
つか食い込み過ぎて、もっじゃもじゃなんですけど!
水泳の時間じゃないのに何でゴーグルはめてんの!!
意味分かんないんですけど!?
「えーと何してるのかなぁと思って…」
俺の顔はひきつっていたに違いない。
俺は上原マチコと顔を合わせられずにいた。
「何ってDSしてんねんやんか。」
彼女はなぜか関西弁を喋っている。
「へぇーDSかぁ俺もたまに遊ぶよ!何のゲーム?」
ここで食い下がれない俺は一生懸命喋ろうとする。
「あー今やってるゲームはドキドキ学園物語やで。」
「何だよそれ…」
「まぁ学園の男の子と恋するシミュレーションゲームやな。
あと四つぐらい今日は持ってきてるで。」
オタクだ…!!
こいつオタクだ!!
ヤバい!
意味の分からん話に飲み込まれる!!
会話変えよう!
「ふーん…てかマチコちゃんって可愛いね☆」
とりまその食い込んだゴーグル何とかしろ。
「モテそうだねぇ」
「ありがと。」
少しは謙虚に否定しろよ!!
つか、お前まったくモテた事ねーだろ!
何嘘ついちゃってんのコイツ!!
「そういや彼氏7人もいるって噂で聞いたけど本当?」
いるわけねーだろ。
いないって言えよ!!
「おるで。」
マジでかっ!!
「一番付き合い長いのが光君かなぁ。
彼笑うと可愛いのにいつもクールで笑わへんねん。モデルしてるんやけどな!」
モデル!?
「次に浩二君でしょー。彼は、なかなか女の子嫌いでなぁ、私にも心開いてくれへんくて時間かかったなぁ~」
「それどんな彼氏?俺見てみたいな!」
俺が興味深く聞き出すもんだから彼女は嬉しそうにした。
「うん、ええで。今全員見せる事出来ひんけど。」
え、プリクラとか見せてくれんのかな……?
だが彼女はDSのカードを抜き取り、別のカードを差し込みだした。
まさか…
彼氏って2次元?
え、もしかしてシミュレーションゲームの彼氏?
彼女はDSを慣れた手付きで操り俺に画像を見せた。
「これが光君ね。」
やっぱりかァァア!!
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