第一章

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「見て見て!これが充君やねん。 学校の先生やねんけど眼鏡かけてカッコええやろ?☆」 お前のゴーグルのがイカしてるけどな☆ 「てか、7人全員DSの彼氏なの?」 「んなわけあるかい!」 だよな…(笑) よかった安心した。 「DSの他にもオンラインゲームで彼氏二人おるで。」 次はオンラインかよォォオ!! 「つかオンラインゲームなめんなよ!!」 「いや別になめてるとか…」 「オンライン死ねとか言ったべ?」 言ってない! 俺何も発言してないんですけど!! 「ちょマジで何? あんたマシーン持ってへんわけ?」 何でキレてんの!? つかマシーンって何!! 「すいません…マシーンって?」 「はぁ!?パソコンの事に決まってんじゃん!!」 普通にパソコンって言えや!! 「まぁパソコンは…家にあるけど。」 「じゃーあ、今日帰ったら『一際目立つ少年達』で検索してみて! ググって! ちょとコレ、マジでググって!」 「え…あーはぁ…。」 ググるってグーグル検索の事か? 「何?不満?」 「不満ってか…マチコちゃんはさー触れない彼氏のどこがいいの? 2次元だよ?」 「2次元裏切らない! 最高!」 上原マチコは興奮しすぎて鼻息をならしながら答えた。 だめだこりゃ。 「でも俺とかどうかな?自分で言うのはなんだけど、結構モテるよ?」 「へーそうなんや? ゴーグルでイマイチ見えへん。」 はずせよ!! その無意味な物はずせよ!! 「何か全身ピンクに見えるで? 顔ピンクいで。」 そらアナタがピンクのゴーグルはめてるからでしょ!! つか俺以外もピンクの世界に埋め尽くされてるだろが!! つかピンクって何!? 見辛いなら透明のゴーグル選べよ!! つかゴーグル止めて眼鏡にしろ! あーも…コイツ関わり辛れぇ! いや、変態だよ変態。 「その光君て子と俺とじゃどっちがイケメ…」 「光君や!」 お前一瞬で答えたな! 「そのゴーグル外してみてよ? ピンクの世界じゃ何も見えないよ?」 俺は彼女の目からゴーグルを取った。 あ…。 俺が彼女に驚かされたのは本日、2度目だった。
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