第一章

6/7

2305人が本棚に入れています
本棚に追加
/319ページ
綺麗… 彼女を見てそう思った。 いや、これはモテる。 何でお前ゴーグルはめてたんだよ…。 俺の目に映ったのは、小顔で凛とした女の子。 長いまつ毛にパッチリした二重。 鼻筋もしっかりしてるし唇だってピンクで…キスしたくなるぐらい… これは化粧すればもっと… 「今日からゴーグルなし!!」 「何勝手な事言うとるんじゃワレェェエ!! 眼鏡こわれてそれしかないねん!」 いやゴーグルはめても度入ってねーだろ! ただピンクの世界に入っただけだろ!! 「俺がコンタクトぐらい買ってやる!」 親は帰らずずっと海外で働き続けている。 俺の家は寂しく誰もいない。 だが金だけはある。 「今日学校終わったら俺が迎えに行くから、待ってろよ」 「私今日はよ帰って笹木君に会いたい…」 笹木ってオンラインゲームの彼氏の事か…? 「その彼氏をもっと綺麗に見たかないか?」 「う…」 「コンタクトで見違えるほど笹木君は輝いて見えるぞ。 光君はもっとかっこよく映し出してくれるかもな!」 「光くぅぅぅん!!」 「よし、決まりだな。」
/319ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2305人が本棚に入れています
本棚に追加