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4月8日
刺青について高橋さんに訊いてみた。
高橋さん以外のここに住んでいる組員全員、背中や腕に彫っているらしい。
高橋さんは二十歳になったら彫ってもいい、と組長に言われているそうだ。
背中に背負うのが怖くないかと訊いたら…
「怖くないといったら嘘になる。
でも、自分のケジメにもなるしな。
俺は親父に拾われた。
だから、俺の命は親父のもんだ。
親父の盾でも矛でもなれれば俺は本望だ。
って話が変わったな。
刺青は痛いけど、証になるから俺はする」
―――…俺はこの話を聴いて思った。
組員が付いてきてくれる、上に立つ者を目指そうと…―――。
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