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チュンチュン、、、
私は、すずめの鳴き声で朝起きた。
「プッ!ぼさぼさの頭~。」
「・・・。」
お姉さまにそんなことを言われつつ、階段を降りて1階に行った。
「あら、おはよう。」
「・・・はよ。」
「顔洗ってきなさい。」
「ファ~イ・・・・。」
お母さんにそう言われて、顔を洗いに行った。
洗面所は、玄関の前を通って突き当りを右にまがったらある。
私は、目が半開きのまま洗面所に向かった。
ふと、玄関の方を見た。
ポストに白い影が見えた、
「手紙かな~?」
私は寝ぼけながら、ポストに手を差し伸べた。
ポストを開けると、真っ白い何にも書かれていない手紙が、ヒラヒラと落ちてきた。
「なんだろこの手紙・・・。」
手紙を裏返したら、『美紀へ』と書いてあった。
「・・・私?」
私は不思議に思いながら、その手紙を部屋に持っていった。
下から、
「ご飯食べて、学校行きなさ~い!」
という、お母さんの叫び声が聞こえた。
・・・無視。
私は早速、ハサミを手にして手紙の端を切った。
手紙の中から1枚の紙が出てきた。
開いてみると、
『机の中』
と、書いてあった。
「机の中~?」
私は何のことか解らない・・・。
「ん~・・・。」
私が一生懸命考えていたら、怒りの声が・・。
「早くしなさ――――い!」
「はいはい・・・。」
私は渋々下に降りて、ご飯を食べて制服に着替えて外へ出た。
・・・あの手紙を持って。
「机の中・・・机の中・・・机の中・・・ん~・・・。」
「ど~したの?」
「!!!」
友達の優子だった。
「あっ・・・優子。」
「なに~?剛だと思った?」
「ハァ~?」
「まっ、もう何にもないけどね~。」
「・・・。」
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