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放課後、生島先生から渡された『学習室Ⅱ』の鍵を持ち、重々しい足取りで学習室Ⅱの前まで行った。
「はぁ…」
職員室から学習室Ⅱまで歩いてくる間に、何度したかわからないため息を再度つき、ガチャリと鍵穴に差し込んだ鍵を回した。
「失礼します……」
教科書とノートがぎっしり詰まったかばんを肩に掛け、ゆっくりと学習室に入った。
「ど-も。よろしく頼むわ」
パッと右手を挙げだるそうにイスに座る彼は、数週間後からわたしの悩みの種になる張本人、唐沢辰樹〈からさわたつき〉だった。
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