第1章 悩みの種、発芽…。

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1年の終わり、担任の先生から職員室に呼び出されたわたしは、心臓が爆発するんじゃないかってくらいドキドキしていた。 普段から何の問題も起こさないわたしが、職員室に呼ばれること殆どない。 「失礼します」 ペコっと頭を軽く下げ、担任の先生の元へ向かう。 「生島先生、何でしょうか?」 昼休みだったためか、生島先生はお弁当を頬張りながらわたしを振り返った。 お茶をググッと飲み口の中を空にすると、生島先生は話し出した。 「早瀬、おまえは本当に優秀だ。しかも真面目!」 わたしはわけがわからず、何か誉められたようなのでとりあえず、ありがとうございます、と会釈しながら言った。 「と、そこでだな。頼みたいことがあるんだ」 生島先生はなかなかその『頼みたいこと』を言わずに、躊躇った。 「あの…それでな、ある奴に勉強を教えてやってくれないか?そのある奴がな……」 躊躇った様子を5分くらい繰り返した後に、生島先生が言ったのは、わたしを地獄に貶めるみたいな内容だった。 、
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