二人の出逢い

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  そんな事を思いながら、隆大と昔の話やら、それぞれの中学での事やらを語り合っていた。     すると…       ~ピンポンパンポン♪…えぇ~新入生のみなさんは今すぐ整列をし、体育館へ向かいなさい。繰り返します…~     教頭か校長なのかは不明だが、声からして40代後半のハゲた中年オヤジって感じだと俺は思った。     「今の絶対ハゲたオヤジだよなぁ~」   「!?!?」   同じ事を思っていたという事が分かり、洋祐は思わずふいてしまった。     隆大もつられて笑っていた。       「それでは出席番号順に並んで下さ~い!!」     隣のクラスの担任らしきおばさんに促された。   洋祐と隆大は『またな!!』と言う軽い挨拶をしてから番号順に整列した。       体育館は綺麗にマットが敷かれ、壁には紅白の幕がはられていた。     これから校長の長話を聞くんだな… はぁ~。 思わずため息が漏れる。     そんな事をしている間に、式がスタートした。   まぁ寝てれば直ぐに終わるなと思って式の序盤から睡眠モード全開!!     「えぇ~一年生の皆さんご入学おめでとうございます。本日は…」       あぁ…出たょ。入学式定番の校長の長い挨拶;余計眠くなるゎ… 隆大は起きてるかな?     そう思い隆大が座っているはずの後ろの方を見ると、隆大は案の定、大口を開けて爆睡していた。       アイツ~~!!やっぱり寝てやがったか!!まぁ入学式は仕方ないか。 じゃぁ俺も寝るか…ZZzz....     洋祐が寝るのにそう時間はかからなかった。元々眠かったが、何よりも隆大の気持ちよさそうな寝顔は影響力大だったようだ。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 「えぇ~それでは最後に新しく赴任してきた先生のご紹介を致します。まずは向かって左側から…」     ん~ZZzz.... もぅ終わりか?結構寝ちまったな。 まぁ最後くらい起きといてやるか!!       「えぇ~…ここからは一年生の授業をもつ先生なので新入生の皆さんはしっかり顔と名前を覚えておくように~…」       マジかょ~;新人が担任だったらイヤだなぁ~。 でも確かさっきクラスに担任きてなかったような… はぁ…入学早々ついてねぇ~     「左から、佐藤先生、池内先生…」
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