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―家に帰る途中
「なぁ洋祐~♪」
「んだょ!隆大ッ!!」
「明日、真央チャンの授業あったっけ~?」
「((もぅ真央チャンかょ;))…えっと……有るみたいだぞ。」
「そっか~♪やった☆」
「何でそんな喜んでんだょ;」
「ん~♪俺の血が真央チャンをいじりたいって騒いでるんだょ!!うぉ~~燃えてきた~~!!」
「《ベシッ》お前道端で大声出してんじゃね~よ!!」
「ぇへへ☆」
キモッ(笑)
「あんなお堅い先生のどこが良いんだか…。」
「洋祐も今に真央チャンの事が好きになるぞ~♪」
「!?!?バ、バカヤロ!好きになるわけないだろ!!」
「アハハ^^マジに取るなよ~♪」
「(ムカツク…)あ!家ココだから」
「おぅ♪…って!?洋祐ん家でっけぇ~!?」
「あぁ~オヤジが一応社長やっててょ。今度遊びに来いよ!!」
「おぅ♪それにしても変わったよなぁ~…洋祐の母ちゃんが再婚したとは聞いてたけど、まさか社長とだとはねぇ~…あ!ごめん;」
「いいょ。気にするな…」
口ではそう言ってはいるものの、内心落ち込んでいた。
「じゃ;また明日な!」
と言って隆大は逃げるようにチャリで去った。
「お、おぅ!またな」
と、すでに結構遠くに行ってしまった隆大に大声で言ってやった。
すると隆大が
「洋祐~!!辛いときは女で癒せょ~♪あ!でも真央チャンはダメだぞ~俺んだから☆」
と、チャリを漕ぎつつ振り向いて言ってきた。
「バカッ!!ないから!!てか、いつからお前のになったんだょ!!」
それを聞くと隆大はにっこり笑い背中を見せたまま手を振り、カッコつけて帰って行った。
俺はそれを見て笑いながら家に入っていった。
この時はまだ隆大の発言がまさか本当になるなんて、誰も思っていなかった。
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